美浜原発で死亡事故が起こったようだ。

元原子力発電関係の作業者だった僕としても非常に残念な事故だと思う。建設の時には結構死人が出たりするものだが、営業運転時の死者は初めてらしい。
美浜原発は昭和51年12月に出来たらしいので、丁度30年目くらいであろうか?
大体、316Lステンレス鋼の寿命は普通の使用下では30年くらいが寿命だったと学習した記憶がある(今回はタダの炭素鋼が割れたらしいが)。
だとするとこれから昭和50年代建設の発電所なんかはドンドン壊れてくるんだろうなぁ・・・と思えてならない。
発電所も電力事情の悪化から操業時間を長くして休転(検査期間)を短くする方向ばかりに行くからこういう事故が起こるのだと思う。
毎年一回の休転検査なんかも10年で全ての重要部位を一回りしていたと記憶している(一回の検査では全ての溶接部や全ての機器を見る訳ではなく10年掛けて全体を見る。俗に10年計画とか言われてる。)
もっと検査のピッチを短くして3年で全設備をひと回りにして、ちょっとでもガタが来てたら安全率を高く取って頻繁に更新するべきじゃぁ無いのかね?健全性の確認だけやってその場しのぎのヨシ!をしてるからこういう事になるのかも知れない。設備の技術には余寿命診断ってモノもあることを忘れているんだろうか?

とにかく、失墜しきった原子力への信頼を取り戻すためには生半可なことではダメだと思うのである。壊れたら直すじゃなくて壊れる前にはしっかり更新。
金が掛かるから・・・なんて台詞は通用しない所まで来ちゃってるなぁ・・・と感じてるのは私だけだろうか?

○京電力さんや関●電力さんや日本原●、プラントを建設している■立さんや▲芝さん、そしてその下請けをしている各業者さんにはより一層頑張って貰いたいものである。
僕ごときにあの業界は辞めて良かった、などと言われない業界であって欲しい。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索